東日本大震災が発生してから、再生可能エネルギーへの注目度は急激に高まりました。2012年7月の再生可能エネルギー全量買い取り制度の開始を契機に、メガソーラーと呼ばれる大規模な太陽光発電施設が全国に普及しています。そのなかでも、本発電所は環境配慮型の発電所としてさまざまな工夫をしています。

本発電所は、自然豊かな五葉山の自然地形を最大限維持し、大規模な造成をすることなく傾斜地に対応して建設しました。また、太陽光パネルを設置する架台を支える基礎については、通常コンクリート製の基礎を使用しますが、自然環境への影響を最小限におさえるため、岩を多く含むこの土地でも施工できる特殊な杭を採用しました。将来、発電所としての役割を終えたあとは、杭を引き抜くことで原状回復をして、もとどおりの牧草地に戻すことができます。

また、発電設備の配置については、五葉山に生息する動植物に最大限配慮しました。工事のすすめ方も区画ごとに調整をして、施工期間を制限することで周辺環境への影響をおさえるよう努めてきました。

運転開始後も有識者の方々から意見をいただきながら事業を進めてまいります。